特集 網状を呈する皮膚疾患
臨床例
成人Still病 とくに皮疹について
竹之下 秀雄
1
1白河厚生総合病院 皮膚科
キーワード:
Prednisolone
,
Still病-成人
,
壊死
,
抗感染剤
,
生検
,
発疹
,
リンパ節炎-組織球性壊死性
Keyword:
Anti-Infective Agents
,
Biopsy
,
Exanthema
,
Necrosis
,
Prednisolone
,
Still's Disease, Adult-Onset
,
Histiocytic Necrotizing Lymphadenitis
pp.235-238
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014143310
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<症例のポイント>成人Still病には厚生省特定疾患自己免疫疾患調査研究班、平成7年度報告書による診断基準があり、大項目の1つに定型的皮疹をあげている。しかし、最近の論文ではさまざまな非定型的皮疹が存在することが記載されており、定型的皮疹と非定型的皮疹の継時的な変化をみている可能性も考えられ、定型的皮疹と非定型的皮疹ともに成人Still病の特異的皮疹といえるかもしれない。当科で成人Still病2例と組織球性壊死性リンパ節炎(菊池病)1例を経験した。これら3例は成人Still病の非定型的皮疹と考えられる網状の紫紅色斑がみられたので、皮疹を中心に報告し、考察した。
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