特集 網状を呈する皮膚疾患
臨床例
lichen planus pigmentosus-inversus
深谷 早希
1
,
冨田 学
,
大西 誉光
,
渡辺 晋一
1帝京大学 医学部皮膚科学教室
キーワード:
鑑別診断
,
生検
,
苔癬-扁平
,
皮膚鏡検査
Keyword:
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Lichen Planus
,
Dermoscopy
pp.231-234
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014143309
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<症例のポイント>lichen planus pigmentosus-inversus(以下、LPP-I)は色素性扁平苔癬lichen planus pigmentosus(以下、LPP)の非常にまれな亜型である。LPPやLPP-Iでは、原因不明の色素斑であるashy dermatosis(以下、AD)との鑑別や異同が問題となっている。臨床的にはADの典型例では灰青色斑が全身に対称性に多発散在するのに対し、LPPでは露光部に褐色斑を認め、時に網状を呈し、LPP-Iでは非露光部の、とくに間擦部に褐色斑を認める。自験例は、間擦部にのみ斑状もしくは網状の褐色斑を認め、LPP-Iと診断した。
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