特集 誤診しやすい皮膚疾患
19.皮下に炎症性の結節を生ずる疾患
西山 茂夫
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キーワード:
Behcet症候群
,
Glucocorticoids
,
Hodgkin病
,
紅斑-結節性
,
静脈炎
,
鑑別診断
,
多発動脈炎-結節性
,
肉芽腫
,
脂肪組織炎-結節性非化膿性
,
Hansen病-らい腫型
,
Erythrocyanosis
,
皮膚結節
Keyword:
Behcet Syndrome
,
Diagnosis, Differential
,
Erythema Nodosum
,
Hodgkin Disease
,
Glucocorticoids
,
Granuloma
,
Panniculitis, Nodular Nonsuppurative
,
Polyarteritis Nodosa
,
Phlebitis
,
Leprosy, Lepromatous
pp.67-71
発行日 2013年12月25日
Published Date 2013/12/25
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014089368
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皮下脂肪組織における炎症は,一般に皮下のしこり(硬結)(induration)ないし結節として表現される.急性の滲出性(浸潤性)の炎症(結節性紅斑)は,皮下脂肪組織だけではなく真皮にも波及するので,表面に浮腫性の潮紅があり,皮下には境界の明瞭でない,比較的軟らかいしこりとなる.増殖性(肉芽腫性)炎症(結核,梅毒などの肉芽腫症)は,これに対して,境界の明らかな,硬いしこりとして触れることができる.しこりの部分で強い循環障害があれば潰瘍をつくることがある.脂肪組織の破壊,融解(lipolysis)がおこると,皮膚が陥凹し,ときには油状の物質が排出される.(冒頭より)
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