特集 全身症状を伴う皮膚疾患(1)
臨床例
小腸に多発潰瘍を認めたHenoch-Schoenlein紫斑病
武山 紘子
1
,
白田 阿美子
,
井上 雄介
,
相原 道子
,
池澤 善郎
,
高橋 一夫
,
山田 英司
,
遠藤 宏樹
1横浜市立大学 医学部皮膚科学教室
キーワード:
Methylprednisolone
,
Prednisolone
,
紫斑病-Schoenlein-Henoch
,
鑑別診断
,
経口投与
,
血管炎-皮膚白血球破砕性
,
パルス療法(薬物療法)
,
小腸疾患
,
カプセル内視鏡法
,
小腸潰瘍
Keyword:
Administration, Oral
,
Diagnosis, Differential
,
Methylprednisolone
,
Purpura, Schoenlein-Henoch
,
Prednisolone
,
Vasculitis, Leukocytoclastic, Cutaneous
,
Pulse Therapy, Drug
,
Capsule Endoscopy
pp.743-746
発行日 2013年8月1日
Published Date 2013/8/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014044960
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<症例のポイント>Henoch-Schoenlein紫斑病の経過中、腹痛の増悪、下血が出現し、上部・下部消化管内視鏡で所見を認めず、カプセル内視鏡を施行したところ小腸に多発潰瘍を認めた。Henoch-Schoenlein紫斑病の消化器病変は食道から大腸にわたって生じうるが、小腸病変が主体をなしていることが多く、病状評価のためには、苦痛の少ないカプセル内視鏡は利便性が高い。カプセル内視鏡の実施施設は現状では限られており、CTや超音波検査での代替は可能であるが、重症度を含めた総合評価をするためにはカプセル内視鏡が有用である。
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