特集 サルコイドーシス-2013
臨床例
ロキシスロマイシンが奏効した苔癬様型皮膚サルコイド
小林 圭介
1
,
片桐 一元
1獨協医科大学附属越谷病院 皮膚科
キーワード:
Roxithromycin
,
鑑別診断
,
生検
,
経口投与
,
苔癬型発疹
,
アミロイド苔癬
,
サルコイドーシス-皮膚
Keyword:
Administration, Oral
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Roxithromycin
,
Lichenoid Eruptions
pp.79-82
発行日 2013年1月1日
Published Date 2013/1/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2013118077
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<症例のポイント>皮膚サルコイドの中でもまれな病型である苔癬型皮膚サルコイドの1例を報告する。皮疹は前胸部、上背部、腰部に常色から暗赤色の半米粒大丘疹が多発しており、苔癬を呈する疾患が鑑別としてあげられた。自験例はステロイド内服や免疫抑制薬内服による治療に抵抗性であったが、ロキシスロマイシン内服が奏効した。ロキシスロマイシンの奏効機序としては、Propionibacterium acnesへの抗菌作用やマクロファージの増殖あるいは活性抑制が有効に作用したと推測される。
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