透析アミロイドーシスと関連骨関節疾患
透析アミロイドーシス総論
山本 卓
1
1新潟大学医歯学総合病院 腎・膠原病内科
キーワード:
Beta 2-Microglobulin
,
Congo Red
,
機器のデザイン
,
血液透析
,
モノクローナル抗体
,
腎不全-慢性
,
変異
,
血液透析濾過
,
血液浄化法
,
Signaling Lymphocytic Activation Molecule Associated Protein
,
血液透析膜
,
透析アミロイドーシス
Keyword:
Signaling Lymphocytic Activation Molecule Associated Protein
,
Antibodies, Monoclonal
,
beta 2-Microglobulin
,
Congo Red
,
Equipment Design
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Mutation
,
Hemodiafiltration
pp.191-198
発行日 2016年7月1日
Published Date 2016/7/1
DOI https://doi.org/10.19020/J02201.2017000630
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
透析合併症である透析アミロイドーシスの前駆蛋白質がβ2-ミクログロブリン(β2MG)と同定され30年が経過した.この30年間で基礎的にはアミロイド線維形成・伸長反応の確立とそれに関連する生体分子の提案がなされた.臨床的にはβ2MGの除去効率を向上する透析膜,血液浄化器,血液透析濾過の開発があり,透析アミロイドーシスの発症は減少したという報告もあるが十分とはいえない.近年,変異型β2MGを前駆蛋白質とする遺伝性アミロイドーシス家系の報告やserum amyloid P componentに対する抗体療法が種々の全身性アミロイドーシスに効果的であった報告など,いまだ話題は多く,今後透析アミロイドーシスだけでなくアミロイドーシス全般の機序解明や治療法の開発が進歩すると期待している.
Copyright © 2016, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.