特集 好発部位を外れた皮膚病
臨床例
仙尾骨部に生じた透析アミロイドーシス
赤嶺 香子
1
,
薩摩 敦子
,
福原 祐衣
,
入澤 亮吉
,
坪井 良治
,
大久保 ゆかり
1東京医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
Beta 2-Microglobulin
,
血液透析
,
褥瘡性潰瘍
,
鑑別診断
,
仙尾骨部
,
サルコイドーシス
,
皮膚外科
,
透析アミロイドーシス
Keyword:
beta 2-Microglobulin
,
Diagnosis, Differential
,
Pressure Ulcer
,
Renal Dialysis
,
Sacrococcygeal Region
,
Sarcoidosis
,
Dermatologic Surgical Procedures
pp.53-56
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2017115407
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<症例のポイント>透析アミロイドーシス(dialysis amyloidosis、以下、DA)の原因蛋白はβ2ミクログロブリン、(β2-microgloburin、以下、β2-MG)とされている。β2-MGは関節軟骨や腱組織に沈着しやすいという特徴を有するため、DAの主症状として骨・関節症状が出現しやすく、自験例のように透析アミロイドーシスの皮膚病変が仙尾骨部に生じることはまれである。自験例を通して、加圧の大小により皮疹出現部位での皮疹形態の差が生じ、また、手根管症候群を有する透析患者はDAの皮膚症状を発症する可能性が高いと考えた。
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