統計
大学生を対象とするざ瘡の有無と生活習慣に関するアンケート解析結果の報告
林 伸和
1
,
佐藤 隆
1国家公務員共済組合連合会虎の門病院 皮膚科
キーワード:
質問紙法
,
喫煙
,
月経
,
尋常性ざ瘡
,
食事
,
食物
,
睡眠
,
ライフスタイル
,
便秘
,
有病率
,
年齢因子
,
美容法
,
薬学生
Keyword:
Acne Vulgaris
,
Age Factors
,
Cosmetic Techniques
,
Constipation
,
Food
,
Diet
,
Menstruation
,
Life Style
,
Surveys and Questionnaires
,
Students, Pharmacy
,
Sleep
,
Smoking
,
Prevalence
pp.314-318
発行日 2013年3月1日
Published Date 2013/3/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2013205735
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大学生を対象とするざ瘡の有無と生活習慣に関するアンケート解析結果について報告した。ざ瘡の生涯罹患率は90%程度で、20歳代の有病率は男性15.8~36.4%、女性22.2~52.0%と高かった。20歳以上で思春期のざ瘡が継続している患者は、男性の38.9%、女性の60.7%を占めた。油もの(揚げ物など)の摂取頻度は、女性のざ瘡患者群では非患者群に比較して高く、女性の思春期後ざ瘡の発症に関与している可能性を示した。女性ではざ瘡の悪化因子として知られている夜更かし、睡眠不足、帰宅後洗顔せずに寝ること、不規則な食事、メイクアップなどは、ざ瘡の発症要因とは考えにくかった。便秘や喫煙もざ瘡の有無と関係はなかった。男性では非ざ瘡患者に喫煙者が多く、喫煙本数も多かったが、喫煙によってざ瘡になりにくくなるとは考えにくく、男性ざ瘡患者が喫煙を避けた結果と推測した。
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