特集 顔面の紅斑(2)
臨床例
アートメイクによる皮膚サルコイド反応と考えられた例
近藤 佐知子
1
,
小林 康隆
,
上出 良一
1東京慈恵会医科大学附属第三病院 皮膚科
キーワード:
術後合併症
,
鑑別診断
,
皮膚炎-接触性
,
皮膚疾患-顔面
,
美容法
,
サルコイドーシス-皮膚
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Cosmetic Techniques
,
Dermatitis, Contact
,
Facial Dermatoses
,
Postoperative Complications
pp.193-196
発行日 2013年2月1日
Published Date 2013/2/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2013134077
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<症例のポイント>美容施術がときに皮膚障害をもたらすことがある。眉毛部、鼻背などにいわゆるアートメイクを施した後、日光曝露を契機に刺青部のみならず露光部に非乾酪性類上皮細胞肉芽腫からなる扁平丘疹が播種状に生じた。しわ伸ばしを期待して「金の糸」を顔面、頸部に埋め込む処置も受けていた。刺青部に非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を生じるサルコイドーシスの報告も多いが、自験例では皮膚以外にサルコイドーシスを示唆する所見は認めなかった。
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