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エピジェネティクスの衝撃
加藤 雪彦
1
1東京都立多摩総合医療センター 皮膚科
キーワード:
Interleukin-2
,
Tretinoin
,
遺伝子発現調節
,
腫瘍多剤併用療法
,
黒色腫
,
疾患モデル(動物)
,
腎細胞癌
,
リンパ腫-皮膚T細胞性
,
DNAメチル化
,
アポトーシス
,
Vatalanib
,
エピジェネティックプロセス
,
Dacinostat
,
Entinostat
Keyword:
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Carcinoma, Renal Cell
,
Disease Models, Animal
,
Gene Expression Regulation
,
Interleukin-2
,
Melanoma
,
Tretinoin
,
Lymphoma, T-Cell, Cutaneous
,
Apoptosis
,
DNA Methylation
,
Epigenesis, Genetic
,
Entinostat
,
Vatalanib
,
LAQ824
pp.118-128
発行日 2013年2月1日
Published Date 2013/2/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2013134061
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エピジェネティクス(Epigenetics)とは,Epi:「後付けの」,「外側の」(epidermisのepiである)とGenetics:遺伝学の合成語である.直訳すると「後生遺伝学」となるが,通常「エピジェネティクス」という.エピジェネティクスとは塩基配列によらない遺伝情報の発現制御機構であり,遺伝子の発現を調節して決定し,記憶する装置なので,発生・分化・リプログラミングなど実に広範な生命現象に関与している.成体においても,組織幹細胞から組織を維持し,環境に適応して組織を改変し,その結果を記憶するのに重要な役割を担っている.表皮細胞が分裂しても胃粘膜細胞にならない(細胞記憶)のはこのエピジェネティクスのおかげである.(「はじめに」より)
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