特集 顔面の紅斑(2)
臨床例
病理組織学的に毛包性ムチン沈着症と鑑別を要した好酸球性膿疱性毛包炎
鈴木 悠花
1
,
渡辺 秀晃
1昭和大学 医学部皮膚科学教室
キーワード:
Indomethacin
,
鑑別診断
,
生検
,
ムチン沈着症-毛包性
,
経口投与
,
皮膚疾患-顔面
,
毛包炎-好酸球性膿疱性
Keyword:
Administration, Oral
,
Mucinosis, Follicular
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Facial Dermatoses
,
Indomethacin
pp.161-164
発行日 2013年2月1日
Published Date 2013/2/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2013134069
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<症例のポイント>好酸球性膿疱性毛包炎(eosinophilic pustular folliculitis、以下、EPF)は、臨床的には顔面・躯幹・上肢などに、毛嚢一致性のそう痒性丘疹や無菌性膿疱が環状ないしは局面状、遠心性に拡大し、病理組織学的には、毛包上部に著しい好酸球浸潤をみられることが特徴である。病理組織学的に毛包性ムチン沈着症と鑑別を要したEPFの1例を報告する。EPFの病因として、好酸球の増殖や分化に関わっているTh2型のサイトカインの過剰産生が生じ、好酸球の毛包への遊走に関連している可能性が示唆されている。
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