特集 顔面の紅斑(2)
臨床例
水疱の形成を伴った好酸球性膿疱性毛包炎
大森 麻美子
1
,
尾藤 利憲
,
錦織 千佳子
1神戸大学 医学部皮膚科学教室
キーワード:
Indomethacin
,
鑑別診断
,
水疱
,
経口投与
,
皮膚疾患-顔面
,
類天疱瘡-水疱性
,
直接蛍光抗体法
,
毛包炎-好酸球性膿疱性
Keyword:
Administration, Oral
,
Blister
,
Diagnosis, Differential
,
Facial Dermatoses
,
Indomethacin
,
Pemphigoid, Bullous
,
Fluorescent Antibody Technique, Direct
pp.157-160
発行日 2013年2月1日
Published Date 2013/2/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2013134068
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<症例のポイント>好酸球性膿疱性毛包炎は、毛包周囲に好酸球が浸潤し、そう痒性丘疹や無菌性膿疱を形成する疾患である。本疾患はIL-4、IL-5などのTh2サイトカインの変動などが機序として考えられているが、いまだその病態は不明な点が多い。自験例では水疱形成を認め、蛍光抗体直接法で病変部の表皮基底膜にIgG、IgM、C3の線状沈着を認めた。好酸球の誘導において自己免疫学的機序が関与する可能性が考えられた。
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