特集 サルコイドーシス-2013
臨床例
青年期に入れた蛇型刺青部に肉芽腫病変を生じたサルコイドーシス
北見 由季
1
,
秋山 正基
,
末木 博彦
1昭和大学 医学部皮膚科
キーワード:
Prednisolone
,
いれずみ
,
鑑別診断
,
経口投与
,
肉芽腫-環状
,
上腕
,
サルコイドーシス-皮膚
Keyword:
Administration, Oral
,
Arm
,
Diagnosis, Differential
,
Prednisolone
,
Tattooing
,
Granuloma Annulare
pp.39-42
発行日 2013年1月1日
Published Date 2013/1/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2013118067
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
<症例のポイント>刺青部に生じた肉芽腫病変は、tattoo granuloma、sarcoid reaction、tattoo sarcoidosisなどと診断されている。自験例は左上腕刺青部の一部が隆起し、皮疹部の病理組織学的所見と諸検査よりサルコイドーシスと診断した。経過中、隆起部分が蛇型を呈してきたことから、青年期に入れた黒色の蛇型刺青部に肉芽腫病変が生じていることが判明した。自験例では病変部より金属は検出されなかった。刺青に用いられた色素内の金属に対するアレルギー反応というよりは色素自体を異物としてとらえたサルコイド反応が示唆された。
Copyright© 2013 KYOWA KIKAKU Ltd. all rights reserved.