特集 リンパ管異常症に対する外科
ブレオマイシンその他の硬化剤による硬化療法
臼井 秀仁
1
,
上松 由昌
1
,
青木 光
1
,
高橋 遼
1
,
白根 和樹
1
,
近藤 享史
1
,
望月 響子
1
,
北河 徳彦
1
Hidehito Usui
1
,
Yoshimasa Uematsu
1
,
Hikaru Aoki
1
,
Ryo Takahashi
1
,
Kazuki Shirane
1
,
Takafumi Kondo
1
,
Kyoko Mochizuki
1
,
Norihiko Kitagawa
1
1神奈川県立こども医療センター外科
pp.963-966
発行日 2026年9月25日
Published Date 2026/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000001675
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はじめに
リンパ管奇形(lymphatic malformations:LM)の主な治療法は,経過観察,内服治療,硬化療法,外科的切除である。病変の部位と分布に応じ,単独または組み合わせを選択する。硬化療法は病変を穿刺して囊胞内に薬剤を注入する治療法である。合併症が少なく,反復可能であり,多くの症例で満足な結果が得られることより,特に頸部病変において切除術より先に選択されることが多い1)。荻田らの報告したOK-432(ピシバニール®)は日本で唯一保険収載される硬化療法剤であり,マクロ型に対して極めて有効である2)。しかしミクロ型への効果は十分とはいえず,また反応性腫脹が強いという欠点も存在する2)。この反応性腫脹の強さは,気道リスクを伴う頸部LMに使用した場合に気道緊急につながり得るというリスクに直結している。このような欠点に伴い,適応外ではあるものの,他の硬化療法剤の使用が望ましい場合がでてくる。

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