特集 小児内視鏡外科手術と医療安全
当科で経験した内視鏡外科手術中のヒヤリ・ハット
田中 聡志
1
,
望月 響子
1
,
盛島 練人
1
,
川見 明央
1
,
近藤 享史
1
,
臼井 秀仁
1
,
北河 徳彦
1
,
新開 真人
1
Satoshi Tanaka
1
,
Kyoko Mochizuki
1
,
Rento Morishima
1
,
Akio Kawami
1
,
Takafumi Kondo
1
,
Hidehito Usui
1
,
Norihiko Kitagawa
1
,
Masato Shinkai
1
1神奈川県立こども医療センター外科
pp.236-239
発行日 2024年3月25日
Published Date 2024/3/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000747
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
器具の小型化や精密化によって小児外科領域でも内視鏡外科手術が広がりをみせており,それに伴い術中の器具の破損や脱落などの偶発事故を経験することがある。ひとたび腹腔内に器具の破片が落ちてしまうと腹腔鏡観察下の検索は困難で,X線透視を用いて腹腔内を捜索するなど手術の中断や手術時間の延長につながり,何よりも重大なアクシデントになりかねない。医療安全の観点からはインシデントを共有・分析することが医療事故を防ぐことにつながるため,われわれが経験したヒヤリ・ハットを紹介し,問題点や解決策に関して考察する。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.