特集 停留精巣
停留精巣に対するホルモン検査・治療
水野 健太郎
1
,
西尾 英紀
1
,
林 祐太郎
1,2
Kentaro Mizuno
1
,
Hidenori Nishio
1
,
Yutaro Hayashi
1,2
1名古屋市立大学大学院 医学研究科 小児泌尿器科学分野
2名古屋市立大学医学部附属東部医療センター
pp.1267-1271
発行日 2025年12月25日
Published Date 2025/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000001403
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はじめに
精巣は胎生期に形成されたのち,妊娠28週以降で陰囊底部へ下降するとされる1)。Hutsonらはアンドロゲンレセプターに変異のあるTfmマウスの精巣が鼠径部付近に位置していたことに着目し,精巣下降は,①腎近傍から内鼠径輪までの“transabdominal phase”と,②鼠径管を通り陰囊底までの“inguinoscrotal phase”,の二相性メカニズムによって起きるという説を提唱した2)。精巣下降の過程には複数の遺伝子や神経伝達物質による精巣導帯の伸長など,複数の要因が関与すると考えられている。そのなかでもアンドロゲンをはじめとするホルモンは精巣下降だけでなく,精巣機能の成熟過程にも大きな役割をもつ。

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