特集 最近の胃瘻の話題
胃瘻周囲からの漏れと初回造設法
毛利 純子
1
,
新美 教弘
1
,
田中 修一
1
,
横田 一樹
1
,
大島 一夫
1
Junko Mouri
1
,
Norihiro Niimi
1
,
Shuichi Tanaka
1
,
Kazuki Yokota
1
,
Kazuo Oshima
1
1愛知県医療療育総合センター中央病院小児外科
pp.429-434
発行日 2025年4月25日
Published Date 2025/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000001171
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はじめに
胃瘻造設術後の長期経過の過程で,胃瘻周囲からの漏れを経験することがある。漏れは不快なだけでなく,重症化により胃瘻周囲の疼痛を伴う難治性皮膚炎や,栄養障害をきたすことがあり,あなどれない。特に,重症心身障がい児・者(以下,重症児・者)や基礎疾患をもつ小児患者に造設される胃瘻は長期にわたり使用されることが多く,そのためにも漏れを未然に防ぐ初回造設法と,その後の管理が肝要である。

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