臨床外科交見室
Laparoscopic Appendectomy—米国における現況
町 淳二
1
1ハワイ大学医学部外科
pp.326
発行日 1996年3月20日
Published Date 1996/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902237
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本誌の外科研修医実践講座⑲に掲載された『虫垂炎・肛門外科をめぐるUp-to-Date』で,「laparoscopic appendectomyは,日本では高額な材料費・保険非適用から,ラパコレのように一般化する気配はない」という指摘がありましたので,現在の米国におけるLA(laparo-scopic appendectomy)の現況について一言述べさせていただきます.
LC(laparoscopic cholecys-tectomy)に引きつづきLAが導入された当初,虫垂炎の過半数はLAで手術されるようになるであろうとの予測もありましたが,現時点でLAはLCのように定着した術式にはなっておらず,ある意味ではまだ評価の段階にあるといえます.今のところ,appendectomyの約1〜2割程度がLAではないかと思われます.
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