特集 ロボット支援手術
低侵襲ドナー肝切除の世界的な現状と日本における保険適用
伊藤 望
1,2
,
若林 大雅
1,2
,
藤山 芳樹
1,2
,
贄 裕亮
1,2
,
青柳 裕太郎
2
,
原島 諒
2
,
勅使河原 優
2
,
間中 敬介
2
,
松村 光
2
,
若林 剛
1,2
Nozomi Ito
1,2
,
Taiga Wakabayashi
1,2
,
Yoshiki Fujiyama
1,2
,
Yusuke Nie
1,2
,
Yutaro Aoyagi
2
,
Ryo Harashima
2
,
Yu Teshigahara
2
,
Keisuke Manaka
2
,
Hikaru Matsumura
2
,
Go Wakabayashi
1,2
1上尾中央総合病院肝胆膵疾患先進治療センター
2上尾中央総合病院外科
pp.566-574
発行日 2023年5月25日
Published Date 2023/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000455
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はじめに
1991年に初めて腹腔鏡下肝切除の報告がなされ1),一部の施設だけで行われていた時代から2000年代に入り実施数は徐々に増加していった。わが国では2010年に肝部分切除および肝外側区域切除,2016年に胆道あるいは血行の再建を行わないすべての腹腔鏡下肝切除術と段階的に保険適用となり,National Clinical Database(NCD)によると2017年には30%近くの肝切除が腹腔鏡下に行われており2),その後のデータをみても腹腔鏡下肝切除数は徐々に増加し安全に普及してきているといえる。
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