特集 高位・中間位鎖肛手術術式の成績と問題点アップデート
直腸剝離と括約筋切開を最小限にする手術の実際
下島 直樹
1
,
下高原 昭廣
1
,
富田 紘史
1
,
熊谷 知子
1
,
伊藤 佳史
1
,
宮國 憲昭
1
,
月崎 絢乃
1
,
阿部 陽友
1
,
森 禎三郎
1
,
石川 未来
1
,
廣部 誠一
1
Naoki Shimojima
1
,
Akihiro Shimotakahara
1
,
Hirofumi Tomita
1
,
Tomoko Kumagai
1
,
Yoshifumi Ito
1
,
Kazuaki Miyaguni
1
,
Ayano Tsukizaki
1
,
Kiyotomo Abe
1
,
Teizaburo Mori
1
,
Miki Ishikawa
1
,
Seiichi Hirobe
1
1東京都立小児総合医療センター外科
pp.661-665
発行日 2022年7月25日
Published Date 2022/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000173
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はじめに
当センターでは高位・中間位に対する肛門形成術に対して,posterior sagittal anorectoplasty(PSARP)の欠点である筋群の切開に伴う瘢痕形成とそれに伴う便秘症状の改善を目的に,直腸剝離と括約筋切開を最小限にする工夫を2011年より重ねてきた。深部外肛門括約筋(vertical fiber)の切開を部分的にとどめることで括約筋の中心を直視下で正確に把握しつつ,恥骨直腸筋の前を通りvertical fiberの中心に直腸を下ろしてくるルート作りの工夫である。
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