特集 医療的ケア児支援と在宅医療
在宅医療の現状と問題点
中西 浩之
1
Hiroyuki Nakanishi
1
1厚生労働省医政局地域医療計画課
pp.434-438
発行日 2022年5月25日
Published Date 2022/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000112
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はじめに
在宅医療については,平成4(1992)年の医療法改正のなかで,居宅が医療提供の場として位置づけられるとともに(医療法第一条の二第2項),平成6(1994)年の健康保険法改正によって在宅医療が療養の給付の対象であることが明記された(健康保険法第六三条一項四号)。その後,平成25(2013)年度の第6次医療計画において,在宅医療は5疾病・5事業とともに位置づけられ,国が提示する「在宅医療の体制構築に係る指針」を基に,在宅医療の体制について都道府県が医療計画を策定し,地域の実情をふまえた課題や施策などを記載することとなった1)。
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