特集 ACO:喘息とCOPDのオーバーラップ
診断の現状と問題点
一ノ瀬 正和
1
1東北大学大学院医学系研究科内科病態学講座呼吸器内科学分野教授
pp.37-40
発行日 2017年7月20日
Published Date 2017/7/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.35.07_0037-0040
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喘息と慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease;COPD)は,両疾患とも呼吸器の慢性疾患のなかで罹患率が圧倒的に高く,それぞれの疾患がお互いの発症の危険因子となっており,合併することもあり得る(asthma-COPD overlap;ACO)。特に高齢者では合併率が高まるが,いきなりACOを診断するというよりは,まず喘息あるいはCOPDを診断し,もう片方の疾患の合併がないかどうか疑うことが実用的と思われる。本稿ではACOの診断の現状と問題点について述べる。「key words」呼気一酸化窒素濃度,アトピー,CT,アレルギー性鼻炎
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