特集 子どもの栄養ケアを見直す─分野の垣根を越えて
各論 疾患別の対応
慢性腎臓病
濱谷 亮子
1
Ryoko Hamatani
1
1東京女子医科大学腎臓小児科
pp.835-839
発行日 2026年6月1日
Published Date 2026/6/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000003033
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はじめに
小児慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)における栄養管理の目的は,腎機能障害の進行および心血管疾患(cardiovascular disease:CVD)の発症を抑制するとともに,成長障害の予防および改善を図ることであり,これは成人CKDとは異なる重要な目標である。小児CKDにおける成長障害の要因としては,内分泌異常,骨・ミネラル代謝異常(mineral and bone disorder:MBD),慢性炎症,代謝性アシドーシス,貧血など,複数の因子が複合的に関与しているが,なかでも栄養障害は大きな影響を及ぼす1)。乳児CKDの58%にたんぱく質エネルギー消耗症(protein energy wasting:PEW)が認められるとの報告もあり2),早期から個々の病態に応じた積極的な栄養管理を行うことが不可欠である。

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