特集 止まらない血液・固まりすぎる血液,さてどうする?
各論 血栓性疾患
小児における抗リン脂質抗体症候群
家子 正裕
1
Masahiro Ieko
1
1札幌保健医療大学保健医療学部看護学科
pp.700-705
発行日 2026年5月1日
Published Date 2026/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002992
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はじめに
抗リン脂質抗体症候群(antiphospholipid syndrome:APS)は,血中に抗リン脂質抗体(antiphospholipid antibodies:aPL)が証明され,動静脈血栓症や妊娠合併症をきたす全身性自己免疫疾患である。その診断は,aPLに起因する臨床症状を確認したうえで,aPLが検出されることが条件となる。近年,欧米を中心とした米国リウマチ学会(American College of Rheumatology:ACR)と欧州リウマチ学会(European Alliance of Associations for Rheumatology:EULAR)の専門家によるACR/EULAR APS分類基準1)が発表され,わが国でも浸透しつつある。APSは,18歳未満(一部で21歳未満)の小児にも発症する(小児APS)。

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