今月の主題 血栓症とDIC
血栓傾向
抗リン脂質抗体症候群
家子 正裕
1
,
小池 隆夫
1
1北海道大学医学部第2内科
pp.1284-1286
発行日 1996年7月10日
Published Date 1996/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905176
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ポイント
●APS(抗リン脂質抗体症候群)は,動静脈血栓症,習慣流産,血小板減少のいずれかの臨床症状をもち,3ヵ月以上離れた2回以上の検査で,aCL(抗カルジオリピン抗体)またはLA(ループスアンチコアグラント)が陽性であった場合に診断される(表1).
●膠原病などで認められるaCLは,リン脂質と結合するためにβ2-GPI(β2-glycoproteinI)を必要とする.
●APSにおける血栓形成機序として,aPL(抗リン脂質抗体)の活性化protein Cの阻害が最も考えられている.
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