Japanese
English
増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ
10章 膠原病・免疫疾患
抗リン脂質抗体症候群
Antiphospholipid syndrome(APS)
家子 正裕
1
1北海道医療大学歯学部内科学分野
pp.532-533
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201997
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
抗リン脂質抗体症候群(APS)は,抗リン脂質抗体(aPL)が血中に証明され,動静脈血栓症や妊娠合併症を臨床症状とする症候群である.APSに関連するaPLは,抗カルジオリピン抗体(aCL),抗β2-グリコプロテインⅠ抗体(aβ2GPⅠ)およびループスアンチコアグラント(LA)である.APSの臨床症状は深部静脈血栓症が多く,次いで脳梗塞(一過性脳虚血発作),血小板減少症,妊娠合併症である.APS診断は,APS分類基準(Sapporo Criteriaの2006年シドニー改変,表1)1)が用いられる.すなわち,臨床所見に加え,検査所見が12週間以上離れて2回以上検出された場合にAPSと判断する.
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.