特集 抗血栓療法—おさえておきたい最新のエッセンス
抗血栓療法で治す
【特殊な病態】
抗リン脂質抗体症候群
家子 正裕
1
1北海道医療大学歯学部内科学分野
pp.2384-2387
発行日 2015年12月10日
Published Date 2015/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223857
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
●抗リン脂質抗体症候群(APS)分類基準は確定診断の基準であり,治療開始基準ではない.
●臨床症状のない抗リン脂質抗体(aPL)陽性者は通常,経過観察である.
●妊娠などにおけるaPL陽性(ハイリスクaPL)例は,臨床症状がなくとも抗血栓療法の適応である.
●臨床症状はあるが,APS分類基準を満たさないaPL陽性者も治療対象となる.
●APSの二次予防はワルファリン療法が主体だが,動脈血栓症例では抗血小板薬の単独または併用も考慮される.
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.