特集 止まらない血液・固まりすぎる血液,さてどうする?
各論 出血性疾患 血小板の異常
血小板減少症―免疫性血小板減少症・先天性血小板減少症など
坂本 淳
1,2
Atsushi Sakamoto
1,2
1国立病院機構災害医療センター小児科
2国立成育医療研究センター小児がんセンター血液内科
pp.643-646
発行日 2026年5月1日
Published Date 2026/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002980
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はじめに
血小板減少は日常診療において遭遇する機会の多い症状である。血小板数が5万/μL以下になると軽度な打撲でも出血傾向がみられ,2万/μL未満になると重篤な出血の危険性がある。近年,遺伝子解析技術の進歩により,難治・慢性の免疫性血小板減少症(immune thrombocytopenia:ITP)の約10%は,先天性血小板減少症であることが判明してきた1)。先天性血小板減少症の場合,ITP治療は無効なことが多く,患者にとって不利益である。

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