特集 小児科医が診る神経発達症:小児科臨床と発達支援のクロスオーバー
各論 神経発達症児を一般診療で診る
消化管の症状を巡って―腹痛・便秘・下痢・過敏性腸症候群
藤井 智香子
1
Chikako Fujii
1
1岡山大学病院小児科・小児心身医療科/ダイバーシティ推進センター
pp.1541-1544
発行日 2025年12月1日
Published Date 2025/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002788
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はじめに
小児科診療において,便秘,下痢,腹痛といった消化管症状はきわめて一般的な主訴である。しかし神経発達症を有する児では,これらの症状が高頻度にみられ,かつ慢性化・難治化しやすいことが知られている。背景には偏食や食習慣の偏り,感覚過敏に伴う排便回避,情動の不安定さに基づく脳腸相関の異常,さらには腸内細菌叢の相違など,複数の要因が存在する1~3)。

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