特集 On-the-Job Trainingのコツ―後輩にどう教える?
What(OJTで何を学ぶか)
多職種連携におけるOn-the-Job Training
鉄原 健一
1
TETSUHARA Kenichi
1
1兵庫県立こども病院総合診療科
pp.1161-1162
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002555
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はじめに
多職種連携は,医療現場においていうまでもなく重要である。医療の質と安全性の向上,患者アウトカムの改善を目指すには,医師,看護師,薬剤師,リハビリ職,医療ソーシャルワーカーなど,多職種による協働が不可欠である。多職種連携に関連した介入は,臨床転帰,患者満足度,エラー率,再入院率,入院期間,死亡率,退院後の患者パフォーマンス,ケアの質,安全性と効率性,スタッフの満足度,ワーク・エンゲージメント,燃え尽き症候群やストレスの軽減といった多様な指標の改善に寄与する可能性が報告されている1)。また,2017年のCochraneレビューでは,多職種連携に関連した介入による患者の機能改善,推奨される医療の遵守,医療資源の使用の効率化が示唆されている2)。
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