特集 小児科医が知っておきたい産科の基礎知識
各論 基本的疾患
多胎妊娠
小澤 克典
1
OZAWA Katsusuke
1
1国立成育医療研究センター胎児診療科
pp.789-793
発行日 2025年6月1日
Published Date 2025/6/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002447
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はじめに
日本の双胎妊娠の頻度は全妊娠のうち約1%,三胎妊娠は約0.0002%である。多胎妊娠は単胎妊娠に比べて早産や妊娠高血圧症候群の頻度が高くなる。また,胎盤を2人,もしくは3人で共有している(一絨毛膜)場合は,双胎間輸血症候群(twin-twin transfusion syndrome:TTTS)などの特有の合併症がある。

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