連載 ほんとうに確かなことから考える 妊娠・出産・子育てのはなし・7
多胎妊娠について
森 臨太郎
1
,
森 享子
2
1国立成育医療研究センター研究所政策科学研究部
2子ども心と育ちのクリニック
pp.234-238
発行日 2016年3月25日
Published Date 2016/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665200446
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今回のテーマ
厚生労働省の統計によると,1975年ごろから1990年ごろまでは,双胎出生はゆるやかに減少傾向となっていたが,その後2004年ごろまで増加傾向となり,2005年からは再び減少傾向となっている。2007年度では,多胎出生は約2.2%,そのうち双胎出生は約1%とされている。
多胎妊娠のしやすさは,人種により異なることがわかっている。一般的には,黒人,白人,ヒスパニック系,アジア系の順に多いとされており,日本は多胎妊娠がもともと多い国というわけではない。近年,多胎妊娠は不妊治療との関連を指摘されており,多くの国で同様の傾向がみられる。
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