特集 小児科医が知っておきたい産科の基礎知識
各論 基本的疾患
早産―子宮収縮抑制薬,子宮頸管縫縮術,プロゲステロン製剤,ペッサリー
大槻 克文
1
OTSUKI Katsufumi
1
1昭和大学江東豊洲病院周産期センター
pp.769-773
発行日 2025年6月1日
Published Date 2025/6/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002442
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はじめに
「後期切迫流産や切迫早産」は発症した後の対応よりも,その予防が第一である。
「上行性感染」に基づく一般的な流早産発症のカスケードを鑑みると,子宮収縮や性器出血などの切迫流早産徴候が明らかになってからでは,俗にいう「切迫流早産に対する対症療法(=tocolysis)」に依存せざるを得なくなる。

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