今月の臨床 早産予防・治療の現在地―最新の標準を探る
早産予防の戦略
プロゲステロン製剤
林 昌子
1
1日本医科大学多摩永山病院女性診療科・産科
pp.784-788
発行日 2023年8月10日
Published Date 2023/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211035
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●プロゲステロンの腟内投与は,単胎で妊娠中期に頸管長が短縮した症例の早産を減少させ,また,早産既往のある単胎症例の早産を減少させる可能性がある.
●ヒドロキシプロゲステロンカプロン酸エステル(17-OHPC)の筋肉内投与は,単胎の頸管長短縮症例,あるいは早産既往症例の早産を減少させる可能性がある.
●本邦ではプロゲステロン腟坐剤は切迫早産に対する保険適用はなく,17-OHPCは保険適用とされていたが,2023年3月にて国内での販売が中止された.
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