特集 Female genital tractの収縮を再考する
妊娠時の子宮平滑筋の収縮とその制御 (1)プロゲステロン
中井 章人
1
1日本医科大学産婦人科教授
キーワード:
プロゲステロン
,
子宮平滑筋
,
静止膜電位
,
genomic action
,
陣痛発来
Keyword:
プロゲステロン
,
子宮平滑筋
,
静止膜電位
,
genomic action
,
陣痛発来
pp.35-39
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.26.03_0035-0039
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妊娠中の子宮平滑筋は過分極により収縮が抑制され,分娩が近づくと,静止膜電位が変化し脱分極が起きやすくなる。プロゲステロン(P₄)には抗炎症作用と収縮抑制作用があり,genomicおよびnongenomic actionを含む多様な作用で,妊娠中の子宮平滑筋を静止状態に維持する。諸説があるが,ヒトでは2種類の核内P₄受容体(PR-A,PR-B)の比率が変化し,機能が低下し陣痛発来すると考えられている。本稿ではこれらP₄による子宮平滑筋静止維持のメカニズムを解説する。「KEY WORDS」プロゲステロン,子宮平滑筋,静止膜電位,genomic action,陣痛発来
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