特集 ここまで来た! 新生児マススクリーニングと対象疾患の治療
新生児マススクリーニングの検査法―もはやガスリー法ではない
TSHとFT4の検査法
毛利 光希
1
MOURI Kouki
1
1埼玉県立小児医療センター検査技術部マススクリーニング検査室
pp.1757-1760
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002157
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はじめに
乾燥血液ろ紙を用いた先天性甲状腺機能低下症(congenital hypothyroidism:CH)の検査法は,T4(total thyroxine)測定が1973年Dussaurtら1),TSH(thyroid stimulating hormone)測定が1975年Irieら2),FT4(free thyroxin)測定が1982年Mizutaら3)によりそれぞれ報告され,世界各地でCHスクリーニングの指標として用いられてきた。わが国では1979年から新生児マススクリーニング(NBS)の対象疾患にCHが追加され,現在にいたるまで,TSHを指標として出生児全例に検査が行われている。
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