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特集 小児臨床検査2024
XIII.感染症検査
2.各感染症の検査 6)肝炎を疑ったときに必要な検査
How to investigate to diagnose of hepatitis
乾 あやの
1
,
藤澤 知雄
1
Ayano Inui
1
,
Tomoo Fujisawa
1
1済生会横浜市東部病院小児肝臓消化器科
キーワード:
A型肝炎
,
B型肝炎
,
C型肝炎
,
E型肝炎
Keyword:
A型肝炎
,
B型肝炎
,
C型肝炎
,
E型肝炎
pp.567-571
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002009
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はじめに
日常診療において小児期の肝・胆道疾患に遭遇することは多くはないが,乳児検診などで「肝臓が大きい?」あるいは「黄疸かな?」などから“もしかして肝臓病かな”と思うことは少なくない。また乳幼児期には上気道炎や下痢を主体とするさまざまなウイルス感染を疑う場面は多く,その際にスクリーニング的な血液検査でトランスアミナーゼ値が高い場合,私たちはこれをchance liver function disorder(chance LFD)とよんでいる。Chance LFDはしばしば経験するが,本当に肝炎であることは少ない。鑑別診断の重要な疾患に肝炎がある。本稿では肝炎の診断のために各検査をどのようにしていくかを解説する。
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