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特集 最近のトピックス2013 Clinical Dermatology 2013
4.皮膚疾患治療のポイント
生物学的製剤使用に当たってのスクリーニング検査の注意点―感染症,特にB型肝炎を中心に
Notes in the screening tests for using biologics
五十嵐 敦之
1
Atsuyuki IGARASHI
1
1NTT東日本関東病院皮膚科
1Department of Dermatology, NTT Medical Center Tokyo, Tokyo, Japan
キーワード:
生物学的製剤
,
結核
,
B型肝炎
,
C型肝炎
,
HIV
,
HTLV
Keyword:
生物学的製剤
,
結核
,
B型肝炎
,
C型肝炎
,
HIV
,
HTLV
pp.104-107
発行日 2013年4月10日
Published Date 2013/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103622
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要約 B型肝炎については既往感染者でde novo肝炎を発症しうることが明らかとなったため,HBs抗原に加えてHBs抗体,HBc抗体を測定する必要があり,保険診療上も算定可能となった.抗原陰性,抗体陽性の既往感染者ではHBV-DNAを定期的にモニタリングするが,検出された場合は生物学的製剤を突然中止してはならず,速やかに肝臓専門医に相談すべきである.結核については他科領域の豊富な使用経験から予防投与も徹底され,その発症頻度は低いものの,マニュアルを遵守しても発症するケースが認められる.イソニアジドの投与については肝機能障害に特に注意すべきである.HIV,HTLV,C型肝炎などそのほかのウイルス感染症についても検査が推奨されているが,投与禁忌とはなっていない.β-D-グルカン,KL-6,抗核抗体などの検査についてもマニュアル上必須ないし推奨されている.他科との連携を密に診療に当たることが重要である.
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