Japanese
English
特集 感染症と腎疾患
透析患者の感染症
ウイルス肝炎
Viral hepatitis in dialysis patients
豊田 秀徳
1
,
菊地 勘
2
TOYODA Hidenori
1
,
KIKUCHI Kan
2
1大垣市民病院 消化器内科
2下落合クリニック
キーワード:
B型肝炎
,
C型肝炎
,
透析
,
抗ウイルス療法
,
合併症
Keyword:
B型肝炎
,
C型肝炎
,
透析
,
抗ウイルス療法
,
合併症
pp.781-785
発行日 2024年6月25日
Published Date 2024/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001359
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はじめに
肝炎ウイルス感染症は,透析患者における大きな問題の1つであり,透析医が常に念頭に置く必要のある合併症である。肝炎ウイルス感染(B型肝炎・C型肝炎)は,持続的な肝臓の炎症により肝の線維化をもたらし,肝硬変へと至る要因となる。最も問題となるのは,肝硬変もしくは高度肝線維化症例における肝細胞癌(hepatocellular carcinoma:HCC)の発生であり,透析患者においても生命予後にかかわる重大な合併症となる。
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