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特集 小児臨床検査2024
Ⅺ.自己抗体検査
2.臓器特異的抗体 2)神経疾患に関連する自己抗体(1)抗AChR抗体,抗MuSK抗体,抗ガングリオシド抗体など
Autoantibodies associated with neurological diseases(1):anti-acetylcholine receptor(AChR)antibody, anti- muscle specific tyrosine kinase(MuSK)antibody, anti- ganglioside antibodies
那須野 将
1
,
稲葉 雄二
1
Masaru Nasuno
1
,
Yuji Inaba
1
1長野県立こども病院神経小児科
キーワード:
ギラン・バレー症候群
,
抗アセチルコリン受容体抗体
,
抗ガングリオシド抗体
,
抗筋特異的受容体型チロシンキナーゼ抗体
,
重症筋無力症
Keyword:
ギラン・バレー症候群
,
抗アセチルコリン受容体抗体
,
抗ガングリオシド抗体
,
抗筋特異的受容体型チロシンキナーゼ抗体
,
重症筋無力症
pp.383-386
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001964
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Ⅰ.抗アセチルコリン受容体抗体,抗筋特異的受容体型チロシンキナーゼ抗体
1 検査の意義と適応1)
重症筋無力症(myasthenia gravis:MG)は,神経筋接合部のシナプス後膜上にある標的抗原に対する自己抗体により神経筋接合部の刺激伝達が障害される自己免疫疾患である。その病因として病原性が認められている自己抗体が,抗アセチルコリン受容体(AChR)抗体と抗筋特異的受容体型チロシンキナーゼ(MuSK)抗体の2つである。MGの発症に関与する神経筋接合部の構造を図2)に示す。
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