増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集
機能検査とDNA診断
機能検査
クレアチニンクリアランス
葉山 修陽
1
1日本医科大学千葉北総病院内科
pp.786-787
発行日 1994年10月30日
Published Date 1994/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402910019
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検査の目的・意義
溶質Xのクリアランス(Cx)とは,X時間あたりに尿中排泄量を血清濃度に換算した場合の流量として表現したもので,溶質Xの尿中濃度(Ux)と血漿中濃度(Px)の比と,尿流量Vによって求めることができる.
Cx=Ux/Px×V
したがって,糸球体で①糸球体毛細血管壁を自由に通過,②尿細管から再吸収も分泌もされない,③腎にて合成も分解もされない.以上の条件を満たすものが,正確に腎糸球体濾過値(GFR)を反映する.
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