特集 小児科医が知っておくべき子どもの眠り
各論
子どもによくみられる睡眠関連疾患とその対応 中枢性過眠症―睡眠不足症候群,ナルコレプシー,特発性過眠症,クライネ-レビン症候群など
千葉 滋
1,2,3
,
神林 崇
1,2
CHIBA Shigeru
1,2,3
,
KANBAYASHI Takashi
1,2
1茨城県立こころの医療センター睡眠覚醒障害外来
2筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構
3南埼玉病院精神神経科
pp.1237-1241
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001799
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はじめに
中枢性過眠症は,日中の過度の眠気が特徴の神経学的障害である。児童・青年期に症状が出始めることが多く,授業中の居眠りなどを契機に受診にいたるが,思春期前の小児では眠気を自覚できずに,過活動,不注意,不機嫌,集中力の低下や反抗的な行動という形で現れることもある。これらの症状は学業や日常生活に影響を与えるため早期発見と適切な治療が重要である。
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