特集 小児科医が知っておくべき子どもの眠り
総論
子どもの眠りに関する問題,教育,治療総論 子どもの睡眠問題に対する非薬物療法―行動的睡眠介入を中心に―
綾部 直子
1
AYABE Naoko
1
1秋田大学教育文化学部
pp.1214-1218
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001793
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
日本人の睡眠時間は世界でもっとも短く,同様に子どもたちの睡眠時間も短い1)。幼少期からの適切な生活・睡眠習慣の形成および睡眠に問題が生じた際の適切な介入は,その後の生活や精神的健康を保つうえで非常に重要である。子どもの睡眠問題や睡眠障害に対する代表的な非薬物療法として行動的技法を用いたアプローチ法がある。成人を対象にしたものと比較するとその数は少なくエビデンスは十分とはいえないものの,一定の有効性が示されている。
本稿では,子どもの睡眠問題や睡眠障害に対して実践されている行動的睡眠介入を中心に,子どもの睡眠問題に対する非薬物療法について概説する。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.