特集 酸塩基平衡異常―基本と管理
総論 酸塩基平衡異常―診断へのアプローチ
呼吸性アシドーシス,呼吸性アルカローシス―診断へのアプローチ
伴 英樹
1,2
BAN Hideki
1,2
1熊本赤十字病院小児腎臓科
2東京女子医科大学腎臓小児科
pp.1061-1064
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001752
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はじめに
体内を酸性に傾ける,つまりはpHを下げる病態をアシドーシスという。呼吸性と代謝性が存在し,二酸化炭素分圧(partial pressure of carbon dioxide:PCO2)を上昇させる病態によるものを呼吸性アシドーシスという。呼吸性アシドーシスは,肺から排泄されるべき二酸化炭素(carbon dioxide:CO2)が体内に貯留することで生じる。
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