特集 酸塩基平衡異常―基本と管理
総論 酸塩基平衡異常―診断へのアプローチ
代謝性アシドーシス―診断へのアプローチ
藤丸 季可
1
FUJIMARU Rika
1
1大阪市立総合医療センター小児医療センター小児総合診療科
pp.1049-1052
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001749
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はじめに
重炭酸イオン(HCO3-)は,塩化物イオン(Cl-)の次に血漿中に多く存在する陰イオンである。水素イオン(H+)を受け取り中和し,pHを7.40±0.05というごく狭い範囲で一定に保つ緩衝系物質であり,酸塩基平衡の代謝性因子として血漿の電気化学的中性の維持に重要である。
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