今月の主題 腎・尿路疾患―一般診療から専門診療へ
腎不全患者の治療を考える
代謝性アシドーシスの治療
三村 維真理
1
,
南学 正臣
2
1三井記念病院内科
2東京大学腎臓内分泌内科
pp.488-490
発行日 2006年3月10日
Published Date 2006/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100562
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ポイント
・腎不全患者が代謝性アシドーシスをきたす病態としては,主に尿毒症と尿細管異常がある.
・尿毒症による代謝性アシドーシスの治療におけるアルカリ製剤投与の問題点として,Na負荷による細胞外液の過剰から循環不全を増悪させることが報告されているが,一般的なコンセンサスはいまだ確立されていない.
・尿細管性アシドーシスの治療は病態によって異なるが,アルカリ製剤の補充と原疾患の治療が基本となる.
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