特集 小児の渡航医学
各論
基礎疾患をもつ子どもたちとの渡航
神経発達症をもつ子ども
宮崎 健祐
1
,
小島 永士
2
,
藤田 凌輔
3
MIYAZAKI Kensuke
1
,
KOJIMA Eiji
2
,
FUJITA Ryosuke
3
1弘前愛成会病院
2全日本空輸株式会社CX推進室CX戦略部
3日本航空株式会社カスタマーエクスペリエンス本部CX推進部
pp.996-999
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001730
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はじめに
自閉スペクトラム症(autism spectrum disorder:ASD)や注意欠如・多動症(attention deficit hyperactivity disorder:ADHD)では,障害特性によって航空機の利用が困難なことがある。われわれは神経発達症の子たちが安心して航空機を利用できるようにする取り組みを行ってきた1~3)。その経験をふまえて,本稿では航空機搭乗や宿泊における注意点を中心に述べていく。なお,実際の支援は個々の障害特性や旅程によっても異なるため,以下の記述は参考程度にとどめていただけると幸いである。
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