特集 完全把握をめざす小児の心疾患
後天性心疾患
急性心筋炎―COVID-19ワクチン関連心筋炎を含めて
浦田 晋
1
URATA Susumu
1
1国立成育医療研究センター循環器科
pp.653-656
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001631
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疾患の概念
急性心筋炎は,多くがウイルス感染を契機として生じた心筋の炎症により,心臓機能障害を生じる疾患である。病理組織学的に心筋への炎症細胞浸潤を認め,その後に非虚血性の心筋細胞壊死を生じるものと定義されている。わが国における心筋炎の発生頻度は小児人口10万あたり0.24例/年と報告され,乳幼児期と思春期に多い二峰性の年齢分布を示す。
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