特集 COVID-19
総論
COVID-19の検査 COVID-19およびワクチン関連の画像診断
服部 真也
1
,
横田 元
2
,
羽柴 淳
3
HATTORI Shinya
1
,
YOKOTA Hajime
2
,
HASHIBA Jun
3
1千葉大学医学部附属病院放射線科・画像診断センター
2千葉大学大学院医学研究院画像診断・放射線腫瘍学
3千葉大学医学部附属病院放射線科
pp.39-43
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000006
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はじめに
Coronavirus disease 2019(COVID-19)は肺,神経系,心血管など複数の臓器に障害をきたす全身疾患としての側面をもつが,本稿では代表的な罹患臓器である肺のCT所見を述べる。また,2021年11月現在,COVID-19の新規感染者数は減少しており,日本政府は3回目のワクチン接種を開始する方針を打ち出した。米国では疾病予防管理センターが5~11歳に対してもワクチン接種を推奨すると発表しており,わが国でも接種対象が低年齢層に拡大する可能性はありうる。こうした背景から,今後はCOVID-19のみならず,ワクチン接種に関連した病態も診断の必要に迫られることが予想される。本稿の後半部分ではワクチン関連の病態,そのなかでも診療マネジメントに影響を及ぼしうるリンパ節病変と,画像検査がとくに有用である神経系合併症,および心筋炎・心膜炎の画像診断について概説する。
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