特集 これは知っておきたい―治療に勝る! 感染症の予防2025
[Chapter 1] 成人でも重要なワクチンで予防できる感染症(VPD)
インフルエンザワクチン,COVID-19ワクチン
山本 真也
1
1東京大学医学部附属病院 感染症内科
キーワード:
インフルエンザ
,
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
,
ワクチン
Keyword:
インフルエンザ
,
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
,
ワクチン
pp.1261-1265
発行日 2025年6月1日
Published Date 2025/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika135_1261
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★★★ワクチンは感染症制御の基盤として,個人の健康と公衆衛生を守る重要な役割を担っている.
★★★インフルエンザワクチンは,重症化や死亡を予防する手段として確立されており,国内では不活化HAワクチンが主に使用されている.また,経鼻弱毒生ワクチンや高用量不活化ワクチンなど新形式のワクチンも導入された.
★★★新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンは,パンデミックのなかでmRNAワクチンが重症化予防や変異株対応で成果を上げた.この技術は,迅速な設計や長期的な免疫効果の提供だけでなく,次世代ワクチン開発のモデルとして期待されている.
★★★これら両ワクチンの進化と適切な接種計画の推進により,感染症予防の効率化と社会全体の健康維持が可能となり,将来の公衆衛生向上に大きく寄与することが期待される.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容

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